こんな本屋さんなら、用がなくてもつい行ってしまう・その2:ケータイの活用

トラックバックいただいたcaramelaquaさんの「書店システム勝手に改善提案」で、参考になるヒントがいくつかあったので、早速メモしておきたい。


登録しているお客さんへの、登録している作家や作品のコミック発売日のお知らせメール、コミックだけでなく話題の写真集とか小説、雑誌なんかも、あればいいですよね。システム的には、そんなに難しいものではないと思うけど、やっている本屋さんてあるのかな。ブログやHPで発売日一覧を見れるようにしている本屋さんはあると思うけど。


TSUTAYAからは、毎日のようにケータイにメールが来るが、DVDやCD中心だから、あまり読んでいないけど、本・雑誌であれば読むし、そのメールをくれる本屋さんで、できるだけ買おうと思う。


一書店でやるのは大変だけど、前回のエントリで書いた「地域ネットワーク書店連合」のようなかたちでやってもらえるといいと思う。


棚の検索システムについては、紀伊国屋書店ジュンク堂、リブロなどの大書店だと置いてあるけど、けっこう人気で順番待ちがある。


先日、話題になったNHKクローズアップ現代の「ランキング依存が止まらない」の中でも、「店員に聞いてきてくれるお客さんが少なくなった」というコメントが使われていたと思うが、確かに本屋さんでは、店員さんが忙しそうでというのもあるし、静かすぎたり、気軽に声をかけづらい雰囲気はある。


自分で操作できる検索システムの端末を置くというのは、中・小書店では大変だと思うが、在庫があるかどうかをノートPCで検索して、答えるというのは実際にやっている書店もある。


気軽に聞けるような雰囲気づくりというのも、商店としては当然してもいい努力だと思うが、けっこう今のお客さんの多くは、あまり会話をせずに、自分で調べたいというのはあるのかもしれない。


棚検索の端末は無理であっても、話題の新刊の告知チラシとか、話題書の発売日一覧とか、出版社からのPRチラシとか、本の情報が閲覧できる資料の入ったファイルを自由に見れるようにするというのも、1つの方法かもしれない。


また検索システムは無理でも、こういった情報をPCで自由に閲覧できるようにするというのは、単店でもできそうだし、アマゾンなどのネット書店の検索だけでも、自由にできるようにしてもいいのではないか。


店員さんがアマゾンや取次のサイトで検索して答えてくれるというのは、よく見る光景だが、勝手に検索してもいいですよ、という本屋さんは、まだあまりないような気がする(どこかで見たような気がするが)。


一日も早く手に入れたいので、アマゾンではなくて、直接本屋さんで買おうと思い、このぐらいの規模の書店ならあるだろう、発売間もない今日なら、話題書だからあるだろう、と思って何店か書店を回っても、どこも置いていない、始めからアマゾンで頼んでおけばよかったと思うような経験をした人も多いだろう。


私の場合、池袋に出れるので、リブロ池袋本店とジュンク堂書店池袋本店、旭屋書店池袋店、それに昔は芳林堂書店本店を回って探せば、発売して間もない新刊なら、たいていの本は見つかったような気がする。


でも、今は私個人の感覚だが、あれだけ陳列点数や店頭在庫の多いジュンク堂でも見つけられない場合が多くなったような気がする。出版点数がこれだけ多くなり、1冊あたりの刷部数も少なくなっているわけだから、すべて網羅すること自体、どんどん不可能になってきているのだと思う。


だから、書店に行く前に、在庫があるかどうかわかれば便利だと思う人は多いと思う(実際に、ジュンク堂池袋本店の在庫はHPで検索できるようになっている)。


また、大きな書店だと、電話で問い合わせると、すぐに在庫を調べてもらえるが、小さな書店だと電話をするのは悪いので、遠慮してしまうし、書店側も積極的には電話の問い合わせをすすめてはいない。


前日に、メールでの在庫問い合わせができればとも思うが、1冊単位であれば、これも人手が必要になる。でもケータイでの問い合わせは、方法やルールを考えれば、できるような気がする。


もしこれができれば、その本はないけど、もっとおすすめのこんな本はあります、というすすめ方はできるのではないか。


どちらにしても、人手やコストはかかるわけで、どこでもすぐにやれるというものではないと思うが、これからは、ノートPCやケータイを使えば、中・小の本屋さんでもやれる範囲は広がってくると思う。


「こんな本屋さんなら、用がなくてもつい行ってしまう:勝手に本屋さんの再生・店頭活性化プロジェクト」はまだまだ続きます。