副都心線開通で変わる巡回書店地図

14日の副都心線開通に合わせて、連日、ニュース番組やワイドショーで副都心線開業特集が放映されている。


確かに、この線の開通によって、東武東上線西武池袋線沿線の埼玉から都心への人の流れは大きく変わりそうだ。


山手線に沿ってその少し内側、明治通りの下を走るということで、山手線のターミナル駅とその周辺の人の流れも当然、変わってくる。


テレビでは、池袋、新宿、渋谷の三大ターミナル駅周辺の「百貨店戦争」という取り上げ方がわかりやすく、映像もつくりやすいので、このパターンが圧倒的に多い。


池袋は、相当の割合で素通りされるのは必至ということで、長年のライバル西武百貨店東武百貨店が初めて力を合わせ、合同で総合案内所やエコバックまで共同製作して、客離れに歯止めをかけようとしている。


新宿は、来店客日本一の伊勢丹の真下に新宿三丁目駅ができるということで、ますます来店客は増えるだろう。また、南口に孤立していた高島屋が地下道で直結するということで、こちらもおいしい。


高島屋から伊勢丹までは、地上を歩いて6〜7分かかったが、今度は地下道で雨にも濡れずに、3分ぐらいで行き来できるようになる。


池袋、新宿止まりだった人が相当、渋谷にも流れると思うが、2012年には、東急文化会館跡に地上34階の高層複合施設がオープンし、おまけに東急東横線と相互乗り入れも始まる予定で、埼玉から横浜中華街まで乗り換えなしで行けるようになる。


池袋がますます分が悪くなるのは見えている。


また家電量販店トップで都心への出店攻勢をかけているヤマダ電機が2008年に渋谷、2010年には新宿に開店予定で、迎え撃つビックカメラさくらやヨドバシカメラなどとの「家電量販店戦争」という取り上げられ方もしている。


池袋にあるリブロ池袋店、ジュンク堂書店池袋店、旭屋書店池袋店など、大型書店にとっても、この副都心線開通で影響があることは間違いない。


ほんやまにあも、池袋止まりだったところを、新宿、渋谷まで足を伸ばすことが多くなるだろう。


新宿駅からちょっと距離があった紀伊国屋書店本店や紀伊国屋書店新宿南店、三越に入っているジュンク堂書店新宿店などにも行きやすくなるので、これはうれしい。


渋谷にも、紀伊国屋書店渋谷店を始め、リブロ渋谷店、文教堂書店渋谷店、山下書店渋谷南口店、啓文堂書店渋谷店、大盛堂書店駅前店のほか、ブックファースト渋谷店が閉店したのは残念だが、ブックファースト渋谷文化通り店があり、巡回しがいがある。


新刊書店だけでなく、早稲田、雑司が谷周辺の古書店にも行きやすくなるので、これも楽しみだ。


副都心線沿線のほんやさんファイルは改めて、アップしたい。