洋販倒産、洋販ブックサービス民事再生法申請のニュースに驚愕!
また、出版業界を揺るがす衝撃的なニュースが飛び込んできた。
洋書の卸・取次会社としては最大手で、歴史も古い日本洋書販売(洋販)が、本日31日付けで破産手続き開始を申し立てたという。負債額は65億円。
また同日、青山ブックセンターや流水書房を運営する関連会社の洋販ブックサービスも民事再生法の適用を申請した。負債額は54億円。
書店の営業は通常通り続けるというが、再生に向けたスポンサーとして、ブックオフコーポレーションの名前が浮上しており、色々な意味で出版業界に与える影響は相当大きくなりそうだ。
青山ブックセンターは、2004年親会社の破綻により営業中止に追い込まれたものの、洋販ブックサービスが経営を引継ぎ、多くの根強いファンがその再建を喜んでいたのに、またこのような事態に陥るとは。
そして、そのスポンサーとして手を上げたのがブックオフとは、業界再編が本格化しそうな、これからの出版業界を暗示するニュースだ。
ハリーポッター最終巻・日本版の好調を伝えた翌日に、ハリーポッターの原書を輸入販売してきた洋販の破綻を伝えることになるとは……。
アマゾンなどで、外国の雑誌や書籍を直接、取り寄せることが簡単にできるようになり、洋書の輸入・取次会社の存在価値が薄れてきたのは素人でもわかるが、店頭で手に取りながら購入したいという読者も多いだろうし、根強いファンも多い傘下の書店・ランダムウォークは、これからどうなっていくのだろうか。
ネット書店とリアル書店の関係という点では、洋書ほどではないかもしれないが、和書でも同じような問題をはらんでいる。
今年の前半はすでに、草思社、新風舎、アスコムなど出版社の経営破綻のほか、書店では旭屋書店銀座店・水道橋店の閉店など、衝撃的なニュースが相次いでいるが、誰かが今年は、あっと驚くような大変なことがまだまだ起こるかもしれないと言っていたが、このことだったのか、それともまだ、何かが起こるのか……。
青山ブックセンター破綻…再建支援にブックオフ浮上
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_07/t2008073130_all.html
新文化ニュースフラッシュ
日本洋書販売が破産手続き開始の申立て、洋販ブックサービスはブックオフ支援で民事再生へ
http://www.shinbunka.co.jp/