本と本屋さんの話:本と本屋さんのニュース・10月上旬
最近の本や雑誌、本屋さんについてのニュースを忘れないうちにメモしておく。
10月20日
- 文教堂、5期連続の減収、前期に続き赤字決算:新文化 http://www.shinbunka.co.jp/news2008/10/081020-02.htm
- 「ビジネス書を毎月5冊以上読む」が多数(エグゼクティブ編集部調べ) http://mag.executive.itmedia.co.jp/executive/articles/0810/20/news034.html
10月18日
- 知りたい!:女性誌サバイバル ブーム一転「超氷河期」 やっぱり王道は「読者目線」:毎日新聞 http://mainichi.jp/enta/book/news/20081018dde001040028000c.html
- 本満喫 都心の秋 福岡市などで11月「ブックオカ」 一箱古本市や文庫本フェア:西日本新聞 http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/54332
10月17日
- エムスリー・パブリッシング、「Z」の休刊を発表:新文化 http://www.shinbunka.co.jp/news2008/10/081017-01.htm
10月16日
- 「ブックファースト新宿店」オープン日決まる−東京マガジンセンターも復活:新宿経済新聞 http://shinjuku.keizai.biz/headline/547/
- フランクフルト・ブックフェア開幕、注目は「電子ブック」:AFPBB http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/it/2529094/3431459
- 出版販売金額2012年には1兆7800億円、矢野経済研究所が予測:新文化 http://www.shinbunka.co.jp/news2008/10/081016-03.htm
10月14日
- エルマガジン、2月号で休刊へ 関西情報誌の老舗:朝日新聞 http://www.asahi.com/national/update/1014/OSK200810140071.html
- Lマガジン09年2月号で休刊へ 関西の地域情報誌の草分け:毎日新聞 http://mainichi.jp/select/wadai/horidashi/news/20081014mog00m040027000c.html
10月8日
- 古本屋が新刊書店と同居 紀伊国屋札幌ロフト店 8店来月から営業:北海道新聞 http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/122079.html
10月7日
- オヤジ版「ポパイ」年内めどに創刊 雑誌不況に挑戦:産経新聞 http://sankei.jp.msn.com/culture/books/081007/bks0810070017000-n1.htm
- マガジンハウス、12月中旬にオヤジ版「ポパイ」をムックで刊行:新文化 http://www.shinbunka.co.jp/news2008/10//081010-04.htm
10月6日
10月6日
- ブックオフのネット子会社、漫画の「試し読み」セットを販売:日経新聞 http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20081006AT3K0600A06102008.html
10月3日
- 東京都書店商業組合が取り組むケータイ本屋「Booker's」、10月30日にオープン予定:新文化 http://www.shinbunka.co.jp/news2008/10/081003-03.htm
- ブッキングの復刊ドットコム、リクエストトップ100を公開:新文化 http://www.shinbunka.co.jp/news2008/10/081003-06.htm
10月2日
- 幻冬舎、来年3月23日に女性誌「GINGER」を創刊:新文化 http://www.shinbunka.co.jp/news2008/10/081002-03.htm
- 「朝の読書」、20周年で参加生徒は950万人に:新文化 http://www.shinbunka.co.jp/news2008/10/081002-04.htm
文教堂書店も、想像するに都市部の店舗は売上げも悪くなく、健闘しているのだろうが、DVD・CDレンタルなど、他の複合施設と隣接していないロードサイドにある「郊外型の単独店」は相当厳しくなってきていることがうかがえる。
「ブックファースト新宿店」は総面積が1090坪で、約90万冊を蔵書する新宿西口エリア最大級の書店になるという。店内は、7つの書店ゾーン(A〜Gゾーン)に分かれ、テーマに沿った品ぞろえを展開し、初年度の年商は30億円を見込む。地下1階Aゾーンの雑誌コーナーでは、昨年10月に閉店した渋谷店の名物コーナー「TOKYO Magazine Center」を復活させ、バックナンバーなど約5,000種類の雑誌を取りそろえるということで、読者としては楽しみだ。
矢野経済研究所の『2008年度版 出版社経営総鑑』による予測では、2007年2兆0850億円だった出版界の総販売額は、2009年には1兆9320億円と2兆円を下回り、2012年には1兆7855億円に。2007年の実績から5年間で15%のマイナスになるという。特に「雑誌」はこの5年間で18%減の9741億円と大幅に減少すると予測している。予測通りにはいかないこともあると思うが、マイナス傾向が続くのは確かなようだ。
「朝の読書運動」は、9月30日現在で全国で小・中・高校合わせ、全体の68%を占める2万5864校が実施しているという。1988年に千葉県の私立女子高校からスタートし、95年にはトーハンが支援を始め、97年には朝の読書推進協議会の事務局をトーハン内に設置、普及をつづけてきた。
学校で強制的に読書をさせることがいいか悪いかは別にして、けっこう、この数字はバカにできないと思うのだが。毎朝10分〜20分の読書のために、学校の図書館で借りるだけでなく、家で買ってもらった本も持っていっているはずだ。
例えば、ケータイ小説の売上げの何割かは、この朝の読書のために、親が子供に買い与えたり、親からお金をもらって買った分が占めていると想像できる。本を買うといえば、親もお金を出すだろうが、ケータイ小説の内容が一般にも知れ渡るようになり、親が買い控えるようになったのが、ケータイ小説失速の一つの要因ではないかと思う。読むのが速く、どんどん読む子は、新刊書店では追いつかなくて、ブックオフで買っていると聞く。
クラスの何人かは、これをきっかけに読書の面白さに目覚めてくれることを願うばかりだが、この「朝の読書」という悪くはない習慣を、もっと違った形で本好きの子が増えるきっかけにできないかと思う。