WBC優勝記念・サムライジャパン特集号・関連本情報


WBCでのサムライジャパン優勝効果で、関連商品が売れに売れ、イチローが試合1時間前に飲んでいる「ユンケル」までが売れているという。スーパーや百貨店でも優勝記念セールを行い、WBC優勝効果に少しでもあやかり、売上げアップを図ろうとしている。


その点、書店は優勝記念の値引きセールをするわけにもいかないし、関連商品を並べるといっても、優勝決定直後では、それにふさわしいタイムリーな雑誌や書籍も少ない。


もともと野球小僧である私は運良く、決勝は仕事の合間にすべてではないが、リアルタイムでテレビ観戦ができた上に、その後のワイドショーやスポーツニュースで、優勝の瞬間の映像を何回観たかわからない。


さらに、次の日もまた朝のワイドショーでその瞬間の映像を見た上に、新聞も一般紙を読んで、スポーツ紙も何紙も読み、ネットでもニュースやブログをチェックし、その喜びと感動を何度も反すうした。これは野球ファンの自然な行動だが、今回は野球ファンに限らず、この反すう行動をとった人は多かったはずだ。


そこで、書店にも足を運んで、何かその感動を確かめ、反すうするための雑誌や本がないかと探してみるが、まだ優勝記念特集の雑誌が並べられているはずもなく、イチローの本もちょっと前に出たものばかりで、わかっていてもちょっと残念な気持ちになる。


感動の記憶は1日でも経てば経つほど薄らいでくるので、本当はその興奮が覚めやらないうちに、書店店頭でもその感動をつなぎとめるフェアや品揃えができればいいのにと思うが、編集して印刷して、店頭に並ぶまでには、速くなったとは言っても、どうしてもある程度の時間がかかる書店にはハンデがあり、独自に波に乗るような展開をしようと思ってもできない。


それでも今週末から、スポーツ新聞社系の雑誌やムックや「週刊ベースボール」の増刊号などが店頭に並びそうだが、どこまで売れるか楽しみだ。


●3月28日発売

●3月26日発売

ワールド・ベースボール・クラシックWBC)で日本チームが連続優勝したことで、同社が3月28日に発売する「週刊ベースボール」増刊の「WBC決算号」を、初版の4万部に加え、5万部の重版を決めた。同社には書店からの注文が殺到。「重版は30日出来。手配が間に合わない。まずは5万部でいく」という。定価800円。

そのほかの雑誌や前回のエントリであげたもの以外の関連本をメモしておく。

侍ジャパン 歓喜の世界一! (NIKKAN SPORTS GRAPH)

侍ジャパン 歓喜の世界一! (NIKKAN SPORTS GRAPH)

Sportiva (スポルティーバ) 増刊 野球WBC2009総集編 2009年 04月号 [雑誌]

Sportiva (スポルティーバ) 増刊 野球WBC2009総集編 2009年 04月号 [雑誌]

王貞治~背番号89のメッセージ~

王貞治~背番号89のメッセージ~

王貞治 一徹の流儀 (扶桑社新書)

王貞治 一徹の流儀 (扶桑社新書)


結果論だが、マスコミはテレビも出版も、サムライジャパンの実力と、勝ち進んだときの盛り上がり具合いを読み誤まった感じだ。こんなに日本中を熱狂させ、野球ファン以外の国民の注目をも集めるとは、WBCの放映権をとったTBSも予想してはいなかっただろう。特にナベツネ日本テレビは、監督としての原辰徳の力を見くびり、サムライジャパンの実力を過小評価しすぎて、満塁ホームランのチャンスを自ら逃してしまった。うーん、もったいない。


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