仙台は今、日本で一番、本との出会いがある街!?
6月1日から30日までの1ヶ月間、杜の都・仙台で「BOOK! BOOK! Sendai」が開催中だ。
「6月の仙台は本の月」と題して、「本を語る、学ぶ、作る、遊ぶ、演じる」など、本に関する様々なイベントが、古書店や新刊書店を始め、美術館や資料館、カフェなど、仙台市内の各所で開催されている。ブックフェアだけでなく、講座やトークショー、展覧会など、バラエティに富んだ内容で、仙台がもっと近かったら……、何度も通いたくなるような、本好きにはたまらない内容だ。
Book! Book! Sendai 2009"6月の仙台は本の月" 公式サイト http://bookbooksendai.com/
そして、今週末の6月20日(土)と21日(日)には、『古本縁日in仙台〜「わめぞ」の古本・雑貨市〜』が、仙台の2ヶ所の人気のブックカフェを会場で開催される。
あの「わめぞ」の古本・雑貨市が東京から仙台へ大移動。本や雑貨だけでなく、メンバーも大挙、仙台へ乗り込むという。まさに、古本縁日の露店がそのまま、東京から仙台に移動するという画期的なコラボになっている。
BOOK! BOOK! Sendai × わめぞ from 東京 コラボイベント
古本縁日 in 仙台 〜〈わめぞ〉の古本・雑貨市〜
■会場・開催時間
book cafe 火星の庭 http://www.kaseinoniwa.com/
6/20⇒11:00〜20:00 6/21⇒11:00〜17:00
書本&cafe magellan(マゼラン)http://magellan.shop-pro.jp/
6/20⇒10:00〜19:00 6/21⇒11:00〜17:00
*2会場ともに入場無料(予約不要)
■参加者
◎会場:火星の庭 http://www.kaseinoniwa.com/
古書現世(向井透史・早稲田)http://d.hatena.ne.jp/sedoro/
古書往来座(南池袋)http://ouraiza.exblog.jp/
m.r.factory(武藤良子)http://www.toshima.ne.jp/~mryoko/
リコシェ http://www.ricochet-books.net/
ハルミン古書センター(浅生ハルミン)http://kikitodd.exblog.jp/
蟲文庫(倉敷)http://homepage3.nifty.com/mushi-b/
古書文箱(高円寺・古楽房店員)http://d.hatena.ne.jp/collabonet_project/
チンチロリン商店(文系ファンタジックSinger ピッポ)
http://blog.livedoor.jp/pipponpippon/
古書有古堂(ブログ「正式の証明」)http://d.hatena.ne.jp/u-sen/
貝の小鳥(目白)http://www.asahi-net.or.jp/~sf2a-iin/92.html
ハチマクラ(高円寺、雑貨・文具)http://hachimakura.com/
☆店内特設コーナー
文壇高円寺(荻原魚雷)http://gyorai.blogspot.com/
◎会場:書本&cafe magellan(マゼラン)http://magellan.shop-pro.jp/
立石書店(早稲田)http://tateishi16.exblog.jp/
旅猫雑貨店(雑司が谷・和雑貨と本)http://www.tabineko.jp
藤井書店(吉祥寺)
退屈文庫(ブログ「退屈男と本と街」)http://taikutujin.exblog.jp/
パラフィン堂(ブログ「空にパラフィン」)http://mayukoism.exblog.jp/
ブックギャラリーポポタム(目白)http://popotame.m78.com/shop/
魚月(雑司が谷)http://www.kosho.ne.jp/~ouraiza/sakanazuki/
海月書林 http://www.kurageshorin.com/
●問合せ先:杜の都を本の都にする会 080-6039-8581
●BOOK! BOOK! Sendai公式サイト http://bookbooksendai.com/
●わめぞblog http://d.hatena.ne.jp/wamezo/
それに先立ち、6月7日には「古本縁日in仙台」開催を記念したシークレットワメトーク「takeoff Book! Book! Sendai」が開催され、仙台より上京中の前野久美子氏(book cafe 火星の庭)、佐藤純子氏(ジュンク堂書店仙台ロフト店)が出演。スペシャルゲストに南陀楼綾繁氏(ライター/不忍ブックストリート)を迎え、わめぞの向井透史氏(古書現世)が司会となり、一箱古本市が生まれるまでの経緯やその後の新しい本のイベントや古本界の流れ、そして今回の仙台のイベントへとつながってきた流れなどが語られた。
今回は、本関連のトークショーの模様などを、ポイントを的確にまとめ、ブログでアップされている書肆紅屋さんが、このトークショーの模様をアップしており、参加していない人でも自由に読めるようになっている。これを読むと、ここ何年かの古本を巡る新しいイベントがどのように生まれてきたかがわかり、興味深い記録になっており、ぜひ、今度はオープンなかたちで、このようなトークショーを開催してほしいと思う。
「空想書店 書肆紅屋」http://d.hatena.ne.jp/beniya/20090607
また、18日から7月6日までは、わめぞメンバーのイラストレーター武藤良子氏の個展「みんな夢の中」が、book cafe 火星の庭で同時開催されている。
今回、武藤氏はわめぞのフリーペーパー「わめふり」の創刊準備号「特集・わめぞと行く仙台」を編集。この渋い紙を使ったフリーペーパーには、自ら仙台を訪れ、街の見どころを綴った「先走り仙台ひとり旅」も掲載されており、読みでがあり、仙台に行ってみたくなる、行ってみようかと思わせるフリーペーパーになっている。
さらに、わめぞblogには、この「先走り仙台ひとり旅」の完全版が6回にわたって掲載されており、今回のイベントへの意気込みや仙台への思いが伝わってくる。
わめぞblog http://d.hatena.ne.jp/wamezo/
このフリーペーパー完成までの道のりや思いについては、武藤氏のブログだけでなく、わめぞメンバーのブログでそれぞれ違った角度で語られており、ちょっとドキドキさせ、ちょっと泣かせる、「いいはなシーサー」になっていた。
これが、わめぞのイベントがほかのイベントと違うところで、イベント当日の告知や報告だけでなく、準備段階や終わったあとの打ち上げの様子まで、わめぞのメンバーがそれぞれの視点から、ブログでその思いを日常の生活の中で書き綴る。退屈男氏がそのリンク集をつくり、旅猫雑貨店の金子氏が撮影した見事な写真をスライドショーにアップするなど、1つのドラマや群像劇を同時体験したり、追体験することができるのもわめぞのチームワークのよさというか、強みだ。
「劇団わめぞ」には、古書販売のプロである、古書店の店主もいれば、読み手のプロである書評家や文筆家、ライターのほか、イラストレーターやミュージシャン、雑貨店の店主といわゆる「役者」が揃っている。前にも書いたが、この顔ぶれは一朝一夕で揃えられるキャストではないし、簡単にマネのできるものではない。
古書現世の向井氏のプロデュースのもと、イベントの準備・進行がすすめられ、例えば、チラシやのぼりなども、武藤氏がイラストを描き、旅猫雑貨店の金子氏がデザインするなど、自分たちでやれることはすべてやる。
大手のスポンサーを募ったり、利益や集客を最優先するのではなく、自分たちが楽しんでやる、いい意味で「遊び心」を忘れないという姿勢を貫いているのがいいと思う。「なによりも本が好き」「本を媒介に人と関わるのが好き」「好きな本を好きな人に読んでもらいたい」といった思いが強い人たちが集まって、楽しみながらやっているのがいいと思う(日常業務と並行した実際の運営は大変だとは思うが)。これからも、劇団わめぞの興行を一ファンとして勝手にウオッチングしていきたいと思う。