本を読みたくなる本、本屋さんに行きたくなる本:〜2009年3月

今日、中村橋書店に行ったら、買いたいなと思う本と本屋さんの本がけっこうあったので、それに検索した本も足してメモしておく。今回はジャンル別や発売順にはしていないので、とりあえずアトランダムにピックアップした。あとから、順番を入れ替えたり、追加していくことにする。2008年11月〜2009年1月の分は改めてピックアップしたい。


柴田さんと高橋さんの小説の読み方、書き方、訳し方

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想い出のブックカフェ 巽孝之書評集成

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本の未来をつくる仕事/仕事の未来をつくる本

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装幀思案

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猫座の女の生活と意見

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心と響き合う読書案内 (PHP新書)

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新書大賞〈2009〉

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この絵本が好き!〈2009年版〉

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雑誌よ、甦れ

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古本探究

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神戸70s青春古書街図

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すごい本屋!

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ほんとほんやさんのはなし関連エントリ

本と本屋さんのニュース:〜3月19日

前回のニュースMEMO(2月23日〜3月6日)以降、3月19日までの出版・書店関連のニュースをメモしておく。今回からまた、最新記事から降順に並べることにした。日付はニュースのあった日ではなくて、各紙・各サイトの掲載日に統一することにした。今回も8割方書いた記事を、無意識のうちに消してしまった。ショーック。


3月19日

大日本印刷は18日、ジュンク堂書店(神戸市、工藤恭孝社長)の株式の51%を買い取り、連結子会社にしたと発表した。同社はこれまでに丸善図書館流通センターを買収しており、書店事業を強化する狙い。

写真家を機動力で発掘 設立3年社員2人

木村伊兵衛写真賞に決まった浅田政志写真集『浅田家』 旗揚げからわずか3年、社員2人の出版社、赤々舎(あかあかしゃ)が写真界で脚光を浴びている。若い世代の作品を次々に紹介し、2年連続で新進写真家の登竜門、木村伊兵衛写真賞をさらった。新たな才能を世に送り出す上で、同社のような機動力のある版元の役割が大きくなっている。

学習マンガの重鎮、伊東章夫(71)は、ケント紙に向かう前に、まずわら半紙に分量多めの「下絵」を描く。それに直しを入れ、削ってから「本番」を描き始める。50年前、講談社週刊少年マガジン」初代編集長の牧野武朗(85)にたたき込まれた「牧野流」が、体に染みついているという。

3月18日

3月18日付で、ジュンク堂書店の発行済み株式39万8500株のうち、51%となる20万3235株を取得したと発表。大日本印刷からは取締役1名、監査役1名を派遣する予定だが、経営の独自性を生かし、従業員や店舗などに変更はない、としている。

教育・出版事業の強化を図る大日本印刷はこれまでに、丸善図書館流通センターとも資本・業務提携している。ジュンク堂書店は現在33店舗を運営、2008年1月期の売上高は405億円。

週刊新潮」(新潮社)の編集長が4月20日付で早川清氏(54)から現同誌次長の酒井逸史(はやと)氏(43)に交代することが17日わかった。

「指示待ち」で「まじめ」

バブル期から現代まで、若者はどう変わったか――。関西大社会学部の片桐新自教授が、1987年から関西の大学生を対象にしたアンケート結果を分析した「不安定社会の中の若者たち―大学生調査から見るこの20年」を出版した。今の若者を遠くの見えない陽気で臆病なロボットと表現、「学生というフィルターを通して来るべき社会が見える。社会への関心を持たなければ良い社会にならない。そのことを、この本を通じて受け止めてくれたら」と話す。

週刊少年マガジン」と「週刊少年サンデー」が創刊50周年を迎え、2009年3月17日に盛大な記念式典を行ったが、「週刊少年ジャンプ」などを含めたこれら少年誌は、少子化やケータイなどに人気を奪われ、発行部数が10年前の半分以下になるなど低迷ぶりが目立つ。赤字が増え、「廃刊の危機」といった噂も出るなかで、今後はどうなってしまうのか。

3月17日

週刊少年サンデー(小学館)と週刊少年マガジン(講談社)が17日、ともに創刊50周年を迎えた。都内のホテルで開かれたイベントには、両誌で活躍している158人のマンガ家や原作者を含む千人以上が集い、巨大なバースデーケーキで祝った。

東京都千代田区が未発表小説を募集した「第3回ちよだ文学賞」(読売新聞社共催)の受賞者が16日発表され、大賞には千葉県柏市フリーライター、八木沢里志さん(31)の作品「森崎書店の日々」が選ばれた。

今から50年前の1959年3月17日。小学館週刊少年サンデー」、講談社週刊少年マガジン」が同時に生まれた。日本を代表する出版社がしのぎを削った創刊合戦。半世紀を経て今も続くライバル関係――。最初の弓を引いたのは、「サンデー」初代編集長の豊田きいち(83)だった。

3月16日

外務省所管の社団法人「シャンティ国際ボランティア会(SVA)」(東京都新宿区)と、中古書籍販売チェーンのブックオフコーポレーション(神奈川県相模原市)は、引っ越しで不用になった本などをまとめて寄付してもらい、途上国の子供の教育支援資金にする活動に取り組んでいる。本やCD、DVD、ゲームソフト計30点以上を処分する際、SVAに申し込むと、宅配便で無料回収してブックオフに届けられる。ブックオフは買い取った場合に相当する金額をSVAに払い、東南アジアなどでの図書館活動=写真は、SVAが出版した紙芝居を見るカンボジアの子供たち=などに充てられる。

東京急行電鉄と角川マーケティングは、首都圏で働く女性が対象の女性誌『ChouChou』と、渋谷駅構内や新宿駅改札前など首都圏に9店舗を展開するランキンランキンを連動させたクロスメディアプロモーションを5月から展開すると発表した。

3月15日

3月14日

3月13日

3月12日

本屋を歩けば嫌でも目につく新書の山。点数は膨大で、内容もルポものや歴史本、経済本からタレント本まで、フィクション以外なら何でもあり、の状態だ。どれを読めばいいか迷う読者向けに「最強の新書はこれだ!」を売り文句にしたガイド本まで登場した。「百花繚乱(ひゃっかりょうらん)」とも言われるブームだが、出版不況の象徴という厳しい見方もある。

3月11日

第34回木村伊兵衛写真賞の受賞者は浅田政志氏(29)に決まった。4月22日に東京会館で授賞式が行われ、賞状と賞牌(しょうはい)、副賞100万円が贈られる。

浅田家

浅田家

リクルートは10日、月刊就職情報誌「就職ジャーナル」を2月28日発売の「4・5月号」を最後に休刊すると発表した。就職活動の情報収集がインターネット中心になっており、6月からはホームページでの情報提供に移行する。

吉本興業と、出版社の幻冬舎がタッグを組んで「幻冬舎よしもと文庫」を創刊させる。「笑って泣ける」をコンセプトに、第1弾の5冊は13日に発売。島田紳助(52)とダウンタウン松本人志(45)による共著「松本紳助(560円)などが全国書店に並ぶ。初代宣伝部長にはお笑いコンビ「品川庄司」の品川ヒロシペンネーム、芸名祐=36)が就任、「ご期待ください!!」とアピールしている。

「漫画全巻ドットコム」を運営するTORICO(台東区)は3月11日、同社が手がける漫画即日出前サービスのエリア拡大を図った。
漫画即日出前サービスは、夢の街創造委員会(大阪府大阪市)が運営する「出前館」と提携し、昨年11月に秋葉原エリア限定で開始。注文者の自宅に15分〜2時間程度で漫画全巻セットを届けるもので、リアル書店インターネット書店、漫画喫茶が応えきれていなかった「今すぐ自宅で漫画全巻を読みたい」という消費者のニーズに応える。

3月10日

3月9日

小学3年〜中学1年を対象とした児童文庫が角川書店から創刊され、第1弾として15冊が刊行された。書き下ろし作品には、あさのあつこ宗田理(そうだおさむ)ら人気作家6人の短編集『きみに贈るつばさ物語』(620円)、オリンピック競泳・金メダリスト北島康介選手が、自身の半生と、子どもたちとの交流をつづった『夢の力こぶ』(田中章義・構成、同)などがある。この1年に50冊の出版を予定している。

3月6日に社員を解雇し、東京地裁に自己破産を申請した。負債額は21億円のもよう。同日付で破産手続き開始決定を受けた。同社は07年にバウハウスの出版部門を引継ぎ、バウハウスの常務だった木村弘之氏が社長に就任。近年では、加護亜依の対談エッセイ集『LIVE』などを発刊していた。

3月5日

昨年の書店廃業数が1095店で、その売場面積が5万7684坪であることが、大手出版社の調査でわかった。廃業店は前年の951店から144店増(前年比15.1%増)と大幅に増えた。

3月3日

ネット検索最大手の米グーグルの書籍検索サービスに対する著作権侵害訴訟で、日本文芸家協会坂上弘理事長)は2日の理事会で、著作権管理を協会に委任している作家ら約5千人に対し、和解の意思を確認し、合意者をとりまとめて和解金の請求を代行することを決めた。

グーグルは米国内の図書館などと提携し、世界の書籍のデジタル化を図っている。日本人作家の書籍も多数データベース化されており、夏にも見込まれる米集団訴訟の和解の内容が、日本の著作物にも及ぶことになる。


◎本と本屋さんのニュース:2月23日〜3月6日http://d.hatena.ne.jp/dragon8/20090307/1236364737

一箱古本市はなんと小倉、仙台でも開催されるらしい。


一箱古本市の生みの親でもある南陀楼綾繁さんのブログ「ナンダロウアヤシゲな日々」で、一箱古本市が、3月29日には北九州・小倉で、4月29日は仙台・定禅寺通りでも、開催されることを知った。仙台では、6月にもBOOK BOOK SENDAIの古本イベントが開催されるという。


一箱古本市の面白さが全国に伝播し、それぞれの地区の人々の手で、その地区らしいイベントとしてに育っていっているという感じだ。


◎さんぽ サンデー「第1回 とほほん市 in 小倉」

  • 日時:2009年3月29日(日) 11:00〜16:00 
  • 主催:とほほん市実行委員会・協力:京町銀天街協同組合
  • 募集店主数:50(先着)


◎第1回一箱古本市 定禅寺ブックストリート

  • 日時:2009年4月29日(祝日)11時〜17時<雨天の場合:5月2日(土)>
  • 出店:1シート(180×90cm) 1500円・募集数50箱


ほんとほんやさんのはなし関連エントリ

本と雑誌は、けっして死なない! と思うけど生き残るのは大変。


小田光雄氏の「出版状況クロニクル」が更新され、2009年1月26日〜2月25日の出版を巡る状況が分析・考察されており、何か感想をと思っていたのだが、その状況の厳しさを前に、私の知識と立場では正直なところ、どこからどう書いていいかわからず、今日のところは、前文を転載させていただく。


出版状況クロニクル 10 (2009年1月26日〜2月25日)
http://www.ronso.co.jp/netcontents/chronicle/chronicle.html
 

自動車業界や家電業界が、ほぼ最良の状態から最大の経済不況に陥ったのに比べて、出版業界は最悪の状況の中で最大の危機を迎えたことになる。
 自動車業界や家電業界の経済不況はサブプライムローン崩壊に端を発している。出版業界もまたサブプライムローンと見なしていい問題を抱えながら、何の改革もなされず、10年以上を過ごしてきた。そこに最大の経済危機が押し寄せているのである。
 出版業界のサブプライムローン的問題とは再販委託制下での書店の過剰出店、出版社の過剰生産、取次の自動配本システムの限界を示す雑誌・書籍のかつてない高返品率であり、今年はこれらの崩壊と社会経済の危機が一挙に襲ってくるだろう。
 直視に耐えない事態も生ずるかもしれないが、出版敗戦の現実を冷静に記し続けるつもりだ。


また、作家・仲俣さんと書肆紅屋さんがそれぞれの視点で、分析と考察をされているので、紹介させていただく。


海難記:「雑誌上位時代」の終わり
http://d.hatena.ne.jp/solar/20090307#p1

空想書店 書肆紅屋出版状況クロニクル10
http://d.hatena.ne.jp/beniya/20090306


数字を見れば見るほど、本と本屋さんが置かれた状況の厳しさがひしひしと伝わってくるが、一読者として「本屋さんで本と雑誌やコミックスをできるだけ買う」ことのほかに、微力ながら何かできることがないかと考えている。ひとりでできることには限りがあるが、このブログを更新しながら、何かやれることを考えていきたいと思う。


※このエントリは一度アップしたのですが、次の記事をアップする際に誤まって消してしまいました。そのため再度アップしたのですが、一度目の内容はバックアップしたつもりで、できていなかったので、内容がちょっと違っています。基本的な更新方法は覚えたのですが、細かい操作方法はまだ完全にマスターできていません。書きたいと思うネタもたまるばかりで、もっと、さくさくっと更新できるようになりたいと思います。

逆風吹きすさぶ今、あえて挑戦する幻冬舎のスピリットに注目!


そろそろ幻冬舎の新・女性誌「GINGER」(3月23日発売)の内容がネット上でも発表されるのではと思っていたが、150坪・書店員BLOGさん経由で、アメーバでブログがスタートしたことを知る。


当ブログでも、昨年の10月に、本と本屋さんの話:雑誌は決して死なない!! 生き残れる雑誌考1で、「この逆境の時期だからこそ、挑戦したい」という幻冬舎の意欲に期待したいと書いたが、やっぱり、あっと言わせる何かがある女性誌になりそうだ。


表紙は山田優香里奈のふたり、「あれっ、このふたりって…」と思わせ、表紙から挑戦的で、何かが起きそうな気配がする。


「今までとは、たぶんすべてが違う新・ファッション誌」と謳った創刊号の内容を見ると、男の私でもちょっと買ってみようかと思わせる。


創刊号の発行部数は昨年発表の時点では20万部。編集長は主婦の友社で「Ray」「ef」の編集長や「mina」の創刊編集長を務めた片山裕美氏。体裁はL判・300ページで、毎月23日発売になる。


Web GINGER 公式ブログ http://gg.ameba.jp/ginger/

GINGER編集長ブログ http://ameblo.jp/ginger-blog/


編集長のブログで、誌名の由来や基本的なコンセプトについて次のように触れている。

GINGERには、生姜以外にも、刺激とか元気って意味があるのをご存知でしたか? それが、新しいファッション誌GINGERの命名の由来。


GINGERは、今よりもっと素敵な自分に、自信を持てる自分になっていけるそんなイメージやアイデアにあふれた雑誌でありたいと思っています。ファッションやヘアメイクだけでなく、考え方や生き方にしても。自分らしく、心地よく、丁寧に、かっこよく。


3月23日、創刊するGINGERでは、今までにないファッション企画、他誌では読めないディープなインタビュー企画、大人のための辛口美容企画、刺激的な連載陣からのメッセージ…など、濃厚で骨太な企画が盛りだくさんです。


150坪・書店員BLOG:雑誌厳しい冬の時代に、幻冬舎が強烈な女性誌新創刊
http://150turbo.seesaa.net/article/115293860.html

本と本屋さんのニュース:2月23日〜3月6日

2月第4週から3月第1週の出版関連のニュースをメモしておく。以前は半月〜1ヶ月ごとにメモしていたが(不定期)、今後はできるだけ1週間ごとにメモしていこうと思う。


2月23日

 ほんとほんやさんのはなし関連エントリ

2月25日

 ほんとほんやさんのはなし関連エントリ

2月26日

月刊少年サンデー」(ゲッサン)はあだち充島本和彦など人気漫画家を連載陣に迎え、毎号読切り、全面に漫画を押しだす。コア読者は中高生。創刊部数は30万部を予定。毎月12日発売、予価500円。

3月2日

3月3日

  • 文藝春秋:「諸君!」休刊へ(毎日新聞http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090303dde041040058000c.html        「諸君!」は看板雑誌である月刊「文藝春秋」の兄弟誌的な位置づけで、69年5月に創刊、保守系の代表的なオピニオン誌だった。5月1日発売の6月号が最終号になる 一時は約8万5000部を発行していた時期もあったが、2007年8月〜2008年年9月まで平均発行部数部数は6万4584部。実売は4万部を切っていたという。同社全体の広告収入の落ち込みもあり、休刊を決めたという。                             昨年からの雑誌売上げの急激な落ち込みの中では、休刊もやむをえないともいえるが、もともと販売、広告収入とも高い収益を期待できる雑誌ではなく、内容は別にして、単体では赤字でも出版していくことに意味があるような雑誌だった。昨年の、「現代」(講談社)、「論座」(朝日新聞社)に次いで、今年は「諸君!」が休刊と、大手の総合出版社の体力が体裁のいいことは言っていられない、相当厳しい状況になっていることが伺える。ちなみに、新潮45(新潮社)4万8925部、正論(産経新聞社発行・扶桑社発売)7万192部、中央公論中央公論新社)4万1517部、Voice(PHP研究所)3万2850部。

3月5日

書籍が対前年比1.4%減、雑誌同1.1%減。書籍は低価格本の売れ行きは伸びているが、販売金額で伸び悩んでいる状況。雑誌は、販売部数が大幅に落ち込んだが、平均価格の上昇が著しく、金額のマイナス幅は1%台にとどまった。内訳は、月刊誌が販売部数が同5.7%減に対し、販売金額は横バイ。週刊誌は部数が同9.2%減に対し、金額では同4.6%減となっている。返品率は、書籍が前年同月比2.1ポイント増の 39.4%、雑誌が横バイの38.1%。

エスクァイア日本版』休刊のニュースについては、書店店頭では、発行部数の減少やその売行きの程から、大きな驚きもなく迎えられた感じだが、第一報から2週間以上経った今でも、エスクァイア・休刊のキーワード検索で当ブログに訪れる方がけっこういらっしゃって、業界内よりも一般の読者にとってのインパクトのほうが大きかったようだ。


20年以上続いた雑誌なので、昔読んでいたことがあるという読者も多く、その当時への思いとともに休刊を惜しむ声も多いと考えられる。また、アートディレクターやデザイナー、カメラマンといったクリエイティヴな業界でも、大きな衝撃が走ったようで、エスクァイア復刊を願うサイトや署名サイトができている。


エスクァイア日本版』を復刊させよう!
http://foreveresquire.seesaa.net/


このように休刊が決まってしまう前に、なくなってほしくない雑誌は、「本の雑誌」のように多くの読者ができるだけ買い続けることしかないのかと思う。

地域回遊型ブックイベントのルーツ・一箱古本市の面白さが全国に伝播中


今年もゴールデンウイークの不忍ブックストリートに、本好きによる、本好きのための究極のブックイベント「一箱古本市」がやってくる。


不忍ブックストリート 一箱古本市」は、東京の谷中、根津、千駄木を貫く不忍通り不忍ブックストリート)周辺の地域の新刊書店・往来堂書店や古書店・古書ほうろうなどの店先を始め、点在する特設会場に参加者が段ボール1箱分の古本を持ち寄り、青空古本市を開催するもので、第1回は2005年4月に開催、その後春・秋の年2回開催されるようになり、今回で8回めになる。


特製マップ片手に「谷根千」の街並みを楽しみながら、点在する会場を回遊する、「本好きによる手づくりの古本市」を楽しむこのイベントは、年々参加者、来場者が増え、毎年恒例のブックイベントとして定着している。


不忍ブックストリートで発生した「一箱古本市」の面白ウイルスは、仙台、米子、鹿児島、沖縄、福岡など、日本各地に感染し、今年は名古屋、広島でも開催される。本好きにはたまらない、そのブックイベント面白ウイルスが全国に着々と伝播している。


◎第8回 不忍ブックストリート一箱古本市
日時:2009年5月3日(日)& 5月4日(月祝)
時間:11時〜16時(両日とも)


一箱古本市week in 不忍ブックストリート
期間 2009年4月25日(土)〜5月6日(水祝)


詳細は、本と散歩が似合う街 不忍ブックストリート


店主募集 受付は3月7日正午より!
http://sbs.yanesen.org/news/4


3月7日(土)から29日(日)まで、名古屋で開催される「BOOKMARK NAGOYA2009」でも、「一箱古本市 in 円頓寺商店街」が目玉企画として開催される。また、東京・中井の伊野尾書店で始まり、金沢でも行われたあの伝説の「本屋プロレス」がオープニングイベントとして開催されるほか、本好きにはたまらないトークショーなどが各所で開催される。


これは、3月は名古屋に行くしかない、という感じだ。


一箱古本市 in 円頓寺商店街
3月21日(土)・22日(日)開催
詳しくはhttp://www.bookmark-ngy.com/hitohako


本屋プロレス旗揚げ戦 前編
http://www.youtube.com/watch?v=bWqvJRupCYg


一箱古本市」のほかの実行委員会企画イベントは、


◎本屋プロレス in NAGOYA 

  • BOOKMARK NAGOYA 2009 オープニングイベント!

◎Happy Smile Sunday ! 

◎ブック“トーク”ナゴヤ

  • 第一週「失われたときめきを求めて! 小説とわたし」吉川トリコ(作家)×清水良典(文芸評論家)
  • 第二週「出版社営業マンが見た! 本屋が出来ること」稲垣学(マガジンハウス)×加藤ゆき(丸善名古屋栄店)
  • 第三週「東西古本よもやまはなし sumusの集い」林哲夫(画家)・岡崎武志(書評家・古本ライター)・山本善行(書物エッセイスト)・南陀楼綾繁(ライター・編集者)・荻原魚雷(文筆業)・扉野良人(僧侶・文筆家)
  • 第四週「名古屋絵はがき物語」井上善博(名古屋市博物館学芸員)

◎「フリーペーパー=小さなメディアの放つ光」展

  • ライター・南陀楼綾繁が全国から厳選した,約60誌のフリーペーパーが大集合!

◎紅白読書の腕前本合戦

◎名古屋文庫大賞!

◎ぼくのわたしの本棚展/「1950年代/名古屋の映画館」紙モノ展 

◎スタンプラリー! 

以上の詳細は、http://www.bookmark-ngy.com/category/j-event


以上のイベントのほか、期間中には名古屋市内の書店、古書店、雑貨店などでイベントが多数開催される。


BOOKMARK NAGOYA 2009ホームページ
http://www.bookmark-ngy.com/