本と本屋さんの本-1

このブログを始めるにあたって、書店についての本を本棚から引っ張りだしたり、古書店で手に入れたりして読んでみた。


10年ぐらい前から数字は多少変わってはいるが、出版業界や書店の抱える問題や課題はあまり変わっていないようで(先送りされており)、書店や本を巡る環境はどんどん悪くなっているようだ(業界内の状況や議論はあまり一般的には出てこないので、本当のところはわからないが)。


1990年代後半から2008年までに出版された「書店に関する本」を出版順に整理してみた(古書店に関する本は別にした。データは順次追加していく予定)。

【2008年】

  • 『出版社と書店はいかにして消えていくか―近代出版流通システムの終焉』小田 光雄(論創社) 2008/03
  • 『石塚さん、書店営業にきました。』石塚 昭生 (ポット出版) 2008/02

【2007年】

  • 『出版業界の危機と社会構造』小田 光雄 (論創社) 2007/11
  • 『本を売る現場でなにが起こっているのか!?』編集の学校・文章の学校(雷鳥社) 2007/09

【2006年】

  • 『棚は生きている―私の店から“パピルスの夢”を伝えたい』青田 恵一 (青田コーポレーション)2006/12
  • 『書店員タカクラの、本と本屋の日々。―…ときどき育児』高倉 美恵 (書肆侃侃房) 2006/11
  • 『書店繁盛記』田口 久美子 (ポプラ社) 2006/09
  • 『ブックショップはワンダーランド』永江 朗 (六耀社)2006/06

【2005年】

  • 『ブックカフェものがたり―本とコーヒーのある店づくり』矢部 智子、今井 京助 (幻戯書房) 2005/12
  • 『本屋さんの仕事 太陽レクチャー・ブック005』江口 宏志、北尾トロ、中山 亜弓、永江 朗、幅 允孝、林 香公子、堀部 篤史、安岡 洋一(平凡社) 2005/11
  • 『たたかう書店―メガブックセンター・責任販売・万引き戦争 ジャンル別マネジメント・新古書店対策』青田 恵一 (青田コーポレーション)2005/09
  • 『新世紀書店--自分でつくる本屋のカタチ』北尾 トロ、高野 麻結子 (ポット出版) 2005/04

【2004年】

  • 『出版をめぐる冒険―利益を生みだす「仕掛け」と「しくみ」全解剖』長岡 義幸 (アーク出版) 2004/06
  • 『いそがなくたって、そこに本屋があるじゃないか―今も昔もこれからも、書店は街の情報発信基地なのだ』高津 淳 (サンブックス) 2004/06
  • 『だれが「本」を殺すのか〈上〉』佐野 眞一 (新潮文庫) 2004/05
  • 『だれが「本」を殺すのか〈下〉』佐野 眞一 (新潮文庫) 2004/05

【2003年】

  • 『出版ルネサンス』佐野 真一、四元 正弘、田中 秀幸、境 真良(長崎出版)2003/06
  • 『書店の近代―本が輝いていた時代』小田 光雄 (平凡社新書)2003/05

【2002年】

  • 『なぜ人はジュンク堂書店に集まるのか―変わった本屋の元大番頭かく語りき』渡辺 満 (自由國民社) 2002/07
  • 『劇場としての書店』福嶋 聡 (新評論) 2002/07
  • 『だれが「本」を殺すのか 延長戦PART2』佐野眞一(プレジデント社)2002/05

【2001年】

  • 『本屋はサイコー! 』安藤 哲也(新潮OH!文庫) 2001/12
  • 『本屋なしではいられない』斎藤 一郎 (遊友出版) 2001/05
  • 『出版大崩壊―いま起きていること、次に来るもの』小林 一博 (イーストプレス) 2001/04
  • 『だれが「本」を殺すのか』佐野眞一(プレジデント社)2001/02

【2000年】

  • 『出版クラッシュ!?―書店・出版社・取次 崩壊か再生か 超激震鼎談・出版に未来はあるか?』安藤 哲也、永江 朗、小田 光雄 (編書房)2000/08

  • 『菊地君の本屋』永江 朗 (アルメディア) 2000/05

【〜1999年】

  • 『明けても暮れても本屋のホンネ』高津 淳 (街と暮らし社) 1999/06
  • 『書籍再販と流通寡占 (出版流通改革論 (2))』木下 修 (アルメディア)1997/10
  • 『街の本屋はねむらない (現代書店業)』奈良 敏行、田中 淳一郎 (アルメディア) 1997/06
  • 『書店人のこころ』福嶋 聡 (三一書房)1997/02
  • 『消える本屋―出版流通に何が起きているか』山田 淳夫 (アルメディア) 1996/07